ポッジョ・アイ・キアリ
Poggio Ai Chiari |
Colle Santa Mustiola(コッレ・サンタ・ムスティオラ)
イタリア・トスカーナ
古代より歴史のある「キュウジ」の町にある蔵です。
カンテイーナ(醸造所)の地下の一部はエルトリア時代のもので、バリカイアと瓶貯蔵庫として使われています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの書いた絵地図が飾られ「ポッジョ・アイ・キアリ」のラベルにもなっています。
鳥瞰図と言われる図法で、近くにある湖を描いたもので、今の航空写真と比べても遜色ないそうです。
またダ・ヴィンチによるワイナリーの企画書が保存されています。
600万年前、この場所は海の底だったそうので、貝の化石が多い地質で、道路に面した土手を見ると石や貝が堆積し、
畑も砂や石が多く、貝(特にカキ)の化石がたくさんありました。そのため土地がまだ若いので力があると言うことも説明してくれました。
あまり広いとは言えない5ヘクタールの畑には、現在28種類のサンジョベーゼのクローン(またまた増えました)が、区画ごとに別々に植えられています。
しかも1本の木から収穫されるブドウは僅かに500〜700グラムです。
これだけ収量が押さえているワイナリーはイタリア、いや世界的に見ても滅多にありません。
畑の手入れは行き届いており、養分を与えるために葉はやや多めに茂っていました。
8月上旬にぎっしりとブドウの粒の付いた房から順に約70%を切り落とし、
また風通しを良くするために、ブドウの粒をも切り落とし、良い粒と粒の間に隙間を作って残します。そして、それらを十分に熟させます。
それが1本の木から500グラムしか採れない理由です。常に完璧を目指す、妥協を一切許さないワイン造りがそこにあります。
アグロモには、畑のスペシャリスト・フェデリコ=クルタス(ピエモンテのアンジェロ・ガヤで、畑の責任者を務めていた凄い男)、
そしてエノロゴには、知識豊かなで腕利きのアッティリオ=パリを起用し、助言を求めながら、畑・醸造の管理を行っています。
「サンジョベーゼ」の収穫は、メルロなどと違い時期がかなり遅く、リスクが多いそうです。
しかも危険を冒してまでも、完熟させるために、かなりの遅摘みを行います。毎年早くとも9月末から10月になるそうです。
そして長年研究し、28種類植えられているサンジョベーゼ種のクローンをクローンごとに収穫し、
木樽でアルコール発酵した後、バリック(現在は、約40%新樽、少しずつ新樽率を上げるそうです)で、マロラクティック発酵を行います。
16ヶ月間バリックで熟成させてから、ステンレスタンクでいよいよ28種類のサンジョベーゼがブレンドされます。
その後、再びバリックで少し熟成させ、そして瓶熟させてから出荷します。
実際、現地でクローンごとにバリックから試飲しましたら、個性の違いがあまりにも千差万別で驚いたことを今でも覚えています。
煮詰めた甘いジャムのような香りに、ソフトで柔らかい味わいのクローンもあれば、
反対にこれが本当にサンジョベーゼと思ってしまうほどスパイシーな香りのものもありました。
皆さん、その素晴らしい個性が合わさって奏でる、複雑性豊かなワインをご想像下さい!!
チェンニさんの友人である、テナー歌手のアンドレア=ボチェッリさんが、このワインの大ファンだそうで、
彼曰く「ポッジョ・アイ・キアリには、音楽が流れている。そして、その奏でるメロディに感動する」と仰っているそうです。
是非、彼の歌声と「ポッジョ・アイ・キアリ」のハーモニーをご堪能して下さい。
この壮大なスケールのワインには、彼の歌声と同じく、愛情というような、優しさ、柔らかさがあり、
そして生きている喜びを表現しているかのような「強い光」を放っています。
とびっきりの「和牛」を用意して、贅沢なディナーを楽しみましょう。素晴らしいひとときを最高に演出してくれるに違いありません。
たくさんのご注文お待ちしております。
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